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花の展覧会、吸血植物

心の闇をいやす花たち


近くの植物園でバラの展覧会がやっているらしい
結構人気があるみたいでテレビなんかでも取り上げられる
私は何となく立ち寄ってみた


今日は平日なので結構空いていた
入園料を払い中へ入る

「きれいなバラ……」
何百何千というバラが咲いている
いつもならテンションも上がりすがすがしい気分になるのだろう
でも今はそうはなれない
なぜなら私は絶賛失恋中なのだ
理由も言わず彼は去っていった
心にぽっかりと穴が開いた

私はきっと癒しを求めてここに来た
でもちっとも癒されない
それどころか周りにカップルがいるので私の心は痛むばかり

私はふらふらと歩きまわる
気が付いたら午後6時50分、もう閉園間際だ

「あら?」
私は目の前の光景を不思議に思い足を止める
そこはさっきまで立ち入り禁止の表示があった
しかし今は『闇の花の間』という表示があり入れるようになっている
私は誘われるようにそこに入っていく
奥に行くにつれ暗くなり、ついに真っ暗になる
私はそれでも手すりを頼りにまっすぐ進む
すると、ぼうっっと揺らめく青い火の光が見える
「ようこそ、闇の花の間へ」
美しいスーツ姿の女性が現れる
「こちらへ…」
案内されると薄暗い、でも何とか周りが見える部屋に着いた
「では、ごゆっくり」
気づくと7時、もう閉園時間だ
でもごゆっくりと言うんだ
見てみよう

そこにあるのはどれも見たことのない植物ばかりだ
動物を食らう植物だとか、寄生する植物だとか
それらは入れないようガラスのショーケースに入っている
まるで動物園の動物のように
そしてその中には食べられた人の骨
寄生されふらふらと動く人
どれも人間が一緒に入っている
だが私はそれを見ても何とも思わなかった

私はその中で一つのショーケースの前で足を止める
『吸血植物』
そう書いてあるケースには植物らしきものがない
その代わりに1人の人間の女性が立っていた
それが人間と呼べるかは議論が必要だが
肌は緑色、髪の毛は深い緑
足からは根のようなものが張っている
何故だろう、この女性に妙に惹かれる
「お気に召しましたか?」
先ほどのスーツの女性が後ろに立っていた
「ええ」
私は淡泊に応える
「ここは、心に闇を抱える人だけが来られる場所です」
急に説明を始める
「返せない借金、最愛の人が死んだ、いろいろとやりきれない気持ちになった方
そんな方々をここへ導き、その気持ちを解消するのです」
つまり先ほどからケースの中にいる人間は……
「じゃあ私も……」

「ええ、望むのでしたらケースの中へご案内します」

「お願いします」
私はすぐにケースに入れてもらった

中には吸血植物、という名の何かがいる
そのなにかは私に話しかけてきた
「こんばんわ」
にこりと笑う、その笑顔が私にはまぶしい
「お願い、早く吸い殺して」
終わらせてしまおう
「そうなの、じゃあ」
そういって彼女は体中から蔓のようなものを出す
そしてそれらが私の服を裂き、そして体を拘束する
別に逃げないのに
「いただきます」
私の四肢を拘束する蔓の先が私の両手足に突き刺さる
そして血を吸い始める
ああ、意識が朦朧とする
でもなんだかふわふわして気持ちがいい
最高ね、死ぬ時までこんな気持ちなんて
体からどんどん血液が失われる
しかし急に吸血がピタリと止まる
「ねえ、ホントにそれでいいの?」

「え?……」

「もうちょっと生きてみない?」
何を言っているのだろう
「男に振られたくらいで、死んじゃ駄目よ」
なんでそれを知っているのだろう
「血を吸うとね、その人の記憶も流れてくるの」

「そう……」
どうでもいい話だ
「できれば生きていてほしいな、アナタかわいいし」
何故だかわからないがその言葉に私の心が動いた
この気持ちは……そう、まるで彼に会った時のような
「ワタシと一緒に生きてみない?」
そういって蔓から血が戻される
「何をして……」

「ワタシ知ってるよ、快楽を味わうと人は嫌なこと忘れられるの」
そういって彼女は私に口づけをする
「ん、ちゅ、ちゅる、ぷはぁ」
ああ、気持ちいい、心が、ほぐされる
「どう、少しは気分良くなった?」

「ええ、そうね」

「うん、じゃあ最高の快楽で、アナタを変えて見せるわ」
グッとこぶしを握る
かわいらしい、健気な姿

「いろんな吸血、教えてあげる」
そういってまた蔓が血を吸い上げる
「ふぁ、あん」
その気持ちよさに声がこぼれる
さっきよりも気持ちいい

「一気に吸い上げるよ!」
そういうと吸い上げが激しくなる
ギュンっと一気に意識が引っ張られ堕ちそうになる
しかし気絶ギリギリでピタリと止まる
「っああ!」
すごい!こんなの今まで味わったことがない

「ふふ、気持ちよさそうね、じゃあ次は」
また血が戻される
そして蔓が離れ私はペタンと膝をつく
彼女が私の首を少し上げ、首元に噛みつく
牙が刺さり血が流れそれをコクコクと飲まれる
少しくすぐったい
それに息から私の血の匂いが漂ってくる
これも気持ちいい
ある程度吸うとぺろぺろと傷口を舐められる
「はぁはぁ、次は何をしてくれるの?」

「ふふ、ノッてきたね、いいよ、とっておきのいくよ」
とっておき、どんなのだろう
彼女は立ち上がり股を開く
「ここに手を入れて」
がバッと開いた蜜壺に私はゆっくりと手を入れる
ズブズブと奥まで入っていく
そして肘の手前まで入った
「どう?」

「ヌルヌルいて、気持ちいい、けど……」
血を吸われるような鋭い快感がない、少し残念そうにすると
「ふふ、慌てない慌てない、それっ!」
ギュッと膣が締まり腕の全体から血を吸われる感覚!
「あああああああああああ」
すごい、気持ちいい、
私に蓄積した快感が一気に爆発する
ビクビクと跳ねながらおしっこを漏らす
「どう、気持ちよかった?」

「気持ちよすぎ……」

「うんうん、そうだよね、じゃあワタシにずっと吸血させて」

「うん……いいよ」



次の日から吸血植物は展示されなくなった
だって私の家にいるんだもの
彼女は私の命の恩人、恋人、私のすべて
今わたしは普通に仕事をして生活している
「ただいま」

「お帰り」
彼女が愛液をたらしながら出迎える
待ち遠しかったんだね、私もだよ
私はするりと服を脱ぎ今日も彼女に身をゆだねる





おまけ 人外化

「ねえ、アナタも吸血してみたくない?」
彼女が提案する
吸っている時の彼女は気持ちよさそう
私も味わってみたい
「うん、したい」

「じゃあ」
彼女の蔓が私の全身を覆う
そして蔓の先から血を吸われる
いつもの快感
血が一気に吸われ意識が落ちかける
またぎりぎりで血を戻される
いや、これは血じゃない
これは彼女の体液、植物の液だ
私の中をそれが満たしていく
満タンになり蔓から解放される
自分の肌を見てみると彼女と同じ緑色
髪は赤だった、まるでバラのよう
「素敵ね、じゃあ獲物を探しましょう」

「そうね、でももう当てはあるの」
そう私は決めていた、最初に吸うなら彼がいい
私を捨てた彼、待っててね

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No title

大昔観た「仮〇ライダー」で、綺麗なOLさんが植物園で食人植物?につかまえられて、地面の下に引きずり込まれるシーンがありました。
ミニスカートから覗いた脚線美がなかなか麗しくって・・・トラウマ的なシーンでした。
大人になってから、別シリーズの「仮〇ライダー」で、まったく同じモチーフでもう一本撮っているのを知りました。
綺麗なお姉さんには死んでほしくないのですが、さいごには弟が呼んでくれた仮〇ライダーに救出されて、はっぴぃ・えんど♪
今回のナッシュさんのお話みたく、はっぴぃ・えんど♪で終わるとほっとするし、ほのぼのしますね。

血を戻して、また吸って。
いろんな吸いかたで違う快楽を味わわせるというストーリー。
じつに独創的です!
血を吸うと相手の気持ちがわかる・・・というあたりは、柏木ワールドと似ているかな。
あと、これもまた、最後の一行がピリリと利いていますね♪

Re: No title

ふむふむ、特撮は深夜帯の牙狼くらいしか見てませんでしたが昔のライダーは
ダークでエロスなようですね、ちょっと見てみようかな

血を吸うと気持ちがわかる、完全に柏木さんのをパクりましたw

独創的なストーリー!ありがとうございます
吸血の大御所にそういってもらえるとは……
プロフィール

ナッシュ・ド・レー

Author:ナッシュ・ド・レー
好きなシチュ、悪堕ちなど「堕ちる系」、人外、ふたなり、男の娘等
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